【全文公開】縦型30秒の台本|ショートドラマ型(架空商材7bowlsで解説)
2026/8/1

はじめに
縦型SNS広告の構成には、商品と根拠をまっすぐ提示するDR型のほかに、物語で共感を作る「ショートドラマ型」があります。この記事では架空商材「7bowls(冷凍宅配ミール・D2C定期)」を題材に、30秒の台本を全文公開し、なぜこの型で広告らしさが消えるのかを解説します。
【全文公開】縦型30秒の台本|ショートドラマ型
時間 | 画 | セリフ・テロップ | 設計意図 |
|---|---|---|---|
0–3秒 | 深夜のキッチン。仕事帰りの女性が、コンビニ袋を無言でテーブルに置く。表情は疲れている。商品は映さない | テロップ(大)「また、これ。」 | 日常の気まずい瞬間から入る。共感の谷を先に作り、指を止めさせる |
3–8秒 | 空のカップ麺容器が重なった食卓。スマホの通知が視界に入る | 環境音のみ/テロップ「わかってる。でも作る元気がない」 | 感情のピーク。原因を怠慢ではなく「余力のなさ」に置き、責めない構図で自分ごと化させる |
8–12秒 | 翌日の職場。同僚が1パックを手渡す。ここで初めて商品が脇役として登場 | 同僚「私も無理な日、これに頼ってる」 | 転機。売り手ではなく第三者が薦める形にして広告らしさを消し、社会的証明を人物で担保する |
12–20秒 | 帰宅→袋を開ける→レンジ→湯気の立つ一皿。手早いカットを重ねる | テロップ「7品目・レンジ5分・作らない日があっていい」 | 変化のドラマ。数字は説明せず画面テロップで置く。カットを重ねて最後まで見る流れを作る |
20–25秒 | 冒頭と同じキッチン。今度は湯気の皿を前に、表情が少しゆるむ | テロップ「『ちゃんとしなきゃ』を、やめた日から」 | 冒頭シーンの回収。0–3秒の「また、これ。」と対にして記憶を閉じる |
25–30秒 | 商品を正面で1カット。パッケージと条件を画面下に固定表示 | テロップ(固定)「初回7食セット/いつでもスキップOK」→「プロフィールから」 | オファーとCTA。定期条件を明記し、CTAは1つに絞る |
※7bowlsは説明用の架空商材です。訴求数値もダミーです。
通販式DR型との3つの違い
1. 商品を最後まで出さない
DR型は8秒付近で商品を出しますが、ドラマ型では8秒で出るのは「同僚が手渡すパック」であり、商品が主役になるのは25秒からです。主役は登場人物とその生活で、商品は物語を動かす小道具として扱います。
2. 感情移入を先に作る
「7品目」「レンジ5分」といった機能は12秒以降にしか出てきません。先に置くのは「疲れた」「作る元気がない」という感情です。視聴者が登場人物に入り込んだ後に機能が出るため、説明が説得ではなく納得として届きます。
3. 冒頭シーンを終盤で回収する
0–3秒の「また、これ。」と、20–25秒の同じキッチンが対になっています。ビフォーアフターを説明するのではなく、同じ画角で変化を見せることで、言葉を使わずに結果を伝えます。冒頭の一言を最後に回収する構造は、視聴後の記憶に残りやすくなります。
DR型の台本は [【全文公開】縦型30秒の台本|通販式DR型] で全文公開しています。
なぜショートドラマ型は広告らしさが消えるのか
理由は構図にあります。
通常の広告は「売り手が視聴者に薦める」構図です。視聴者はそれを知っているので、最初から身構えます。
ショートドラマ型では、8–12秒で商品を薦めるのは同僚です。視聴者はそのやり取りを傍から見る立場になります。自分に向けられた売り込みではなく、他人同士の会話を覗いている形になるため、警戒が働きにくくなります。
もう1つは、商品説明が物語の一部として現れる点です。「7品目・レンジ5分」は、商品スペックの説明としてではなく、疲れた人が助かった理由として出てきます。同じ情報でも、置かれる文脈で受け取り方が変わります。
ただし注意点があります。広告らしさを消しても、広告であることを隠してはいけません。 便益を受けた投稿にはPR表示が必要で、表示は動画の冒頭で、一見して広告と分かる形にする必要があります。文字を背景に溶かすような見せ方は問題になります。
ショートドラマ型を選ぶべきケース
次のいずれかに当てはまるなら、DR型よりドラマ型が向いています。
悩みが感情的で、言葉にしにくい
「とにかく疲れた」「自分の時間がない」のように、機能で解決を説明しづらい悩み。感情の描写のほうが早く伝わります。
商品説明だけでは差が出ない
「冷凍のミールです」と言うだけでは、スーパーの冷凍食品と比較されて終わる商材。何が変わるかを生活の場面で見せる必要があります。
説明するほど広告らしさが出る
こだわりや製法を語るほど売り込みに聞こえてしまう商材。語らずに見せるほうが機能します。
逆に、悩みが明確で根拠を示しやすく、価格訴求が効く商材ならDR型のほうが短時間で結論まで運べます。判断基準は [通販式ダイレクトレスポンス台本の型] にまとめています。
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まとめ
商品は脇役。主役は登場人物とその生活
機能より先に感情を置く
冒頭シーンを終盤で回収し、同じ画角で変化を見せる
薦めるのは売り手ではなく第三者。これで警戒が下がる
広告らしさは消しても、広告であることは隠さない(PR表示は冒頭に)
オファーの定期条件は明記し、CTAは1つ
同じ商材でも、DR型とドラマ型では見え方がまったく変わります。どちらが正解ということはなく、悩みが機能で解けるか感情で動くかで選び分けます。
その動画、「作る前」の設計で成果は決まります。
Pinmovは、地上波テレビ通販で6年間「数字が出る動画」を作り続けてきた制作チームです。おしゃれなだけの映像ではなく、視聴者を行動させる構成設計を強みにしています。
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