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フォトスタジオ・ブライダルの縦型広告の台本|相談予約につなげる30秒【全文公開】

2026/8/3

はじめに

フォトスタジオやブライダルの広告は、作例を並べる形式が定番です。写真が美しいほど良い広告になるように思えますが、実際には作例だけでは予約に至りません。

この記事では、作例を主役から外し、相談予約につなげる30秒の台本を全文公開します。

なぜ作例だけでは予約につながらないのか

1. どこも美しい
この業種は、全社が良い写真を持っています。並べて比較しても差が判別できません。美しさは前提条件であって、選ぶ理由にはなりにくいのが実情です。

2. 自分がそうなるとは思えない
作例に写っているのは、モデルか、うまくいった当日の一瞬です。見る側は「この人だからきれいに写っている」と受け取ります。自分に置き換わりません。

3. 不安に答えていない
検討している人が抱えているのは、写真の質への不安ではありません。「何を準備すればいいのか」「当日どう進むのか」「追加費用が出ないか」「自分が写真映えしない」。作例はこのどれにも答えていません。

つまり作例は、目を止める力はあるが、予約を決める材料ではないという位置づけです。

作例の代わりに何を見せるか

1. 当日の流れ
何時に集合して、どのくらいかかって、何回着替えて、いつ終わるのか。事実の説明で作れて、しかも検討中の人が最も調べている情報です。

2. 撮られている側の様子
完成写真ではなく、撮影中の場面です。緊張している人がほぐれていく過程が映ると、見る側は自分に置き換えられます。完成写真より、その手前のほうが自分ごとになります。

3. 誰が撮るのか
カメラマンやスタッフが話す映像です。この業種は、当日の数時間を人と過ごすサービスです。誰が担当するかは、写真の仕上がりと同じくらい選ばれる理由になります。

【全文公開】フォト・ブライダルの縦型30秒の台本

相談・見学予約を目的とした構成です。

時間

セリフ・テロップ

設計意図

0–3秒

スタジオではなく自宅。スマホで他社のサイトを次々スワイプしている手元。表情は迷っている

テロップ(大)「どこも綺麗で、決められない」

作例から始めると他社と同じ入口になる。検討している側の状態から入り、当事者性を作る

3–8秒

保存した写真が並ぶスマホ画面。同じような構図が並んでいる

テロップ「写真は見た。でも自分がどうなるかは分からない」

迷いの言語化。作例では答えられない部分を先に言い当てる

8–14秒

撮影中の様子。完成写真ではなく、緊張している人にカメラマンが声をかけている場面。笑いが起きる瞬間

カメラマン「最初はみなさん固まります。話しながらほぐしていきます」

撮られる側の不安への直接の応答。完成写真より手前を見せることで自分に置き換わる

14–20秒

当日の流れを3カットで。ヘアメイク → 着替え → 撮影開始

テロップ「当日は約◯時間/衣装◯着/持ち物は◯◯のみ」

未知を減らす。所要時間・着替え回数・持ち物は検討中に最も調べられる情報

20–26秒

完成カットを2枚だけ。ここで初めて作例を出す。冒頭の人物と同じ場面の完成形

テロップ「◯◯プラン ◯◯円(税込・データ◯点込み)」

手前を見せた後の完成は、自分ごとの延長として見られる。費用は税込・含まれる範囲まで書く

26–30秒

スタッフが並ぶ1カット。店舗の外観を短く

テロップ「ご相談・ご見学はプロフィールから」

CTAは1つ。次の一歩を「予約」ではなく「相談・見学」に置き、決断を小さくする

※時間・着数・金額は記入例です。実際の表記は提供内容に合わせてください。

各ブロックの意図

0–3秒で作例を出さない。 美しい写真から始まる動画は、この業種で最も見慣れた入口です。他社と同じ場所に並びます。「決められない」という状態は、検討中の人が実際にやっていることです。

3–8秒で「自分がどうなるか分からない」を言語化する。 作例をいくら見ても解消されない不安です。ここを先に言い当てると、続きを見る理由になります。

8–14秒が最も重要です。 完成写真ではなく、緊張がほぐれていく過程を映します。撮られる側の不安は「うまく写れないこと」なので、それに対する直接の回答になります。この画を持っている会社は多くありません。 撮影中の様子を撮るには、撮影とは別に記録する人が必要だからです。

14–20秒で当日の流れに答える。 所要時間・着替え回数・持ち物は、検討段階で必ず調べられます。動画内で答えると、調べる手間を挟まずに次へ進めます。

20–26秒でようやく作例を出す。 手前を見せた後の完成写真は、「他人の写真」ではなく「自分もこうなる」として見られます。費用は税込と含まれる範囲まで書きます。総額が分かりにくい表示や、条件を伏せた最低価格の提示は、景品表示法上の問題になります。 追加費用が発生する条件があるなら、そこも明示するほうが後のトラブルを防げます。

26–30秒は「相談・見学」に置く。 「予約」より決断が小さくなります。この業種は検討期間が長いため、最初の一歩を軽くするほうが接点を作れます。

構成の考え方そのものは [通販式ダイレクトレスポンス台本の型] で解説しています。

この業種はドラマ型とも相性が良い

悩みが感情的で、商品説明では動かない商材にあたるため、物語で見せる型も機能します。

例えば、支度の場面から式当日までを追い、最後に完成写真で閉じる構成です。変化を説明せず、同じ画角の対比で見せるのが要点になります。組み方は [【全文公開】縦型30秒の台本|ショートドラマ型] で全文公開しています。

なお、実在のご依頼主が映る映像を公開する場合は、必ず事前に許可を得てください。使用範囲(媒体・期間)まで確認しておくと後で揉めません。

やりがちな失敗

作例のスライドショーにする
音楽に乗せて完成写真を並べる形式です。この業種で最も多く、最も区別がつきません。

費用を「◯◯円〜」だけで出す
最低価格だけを見せると、実際の総額との差で不信につながります。含まれる範囲と条件を併記します。

プランを全部載せる
30秒に複数プランを詰めると比較が始まり、決断が止まります。1本につき1プランに絞ります。

CTAを電話・LINE・フォームで3つ置く
選択が増えるほど決めずに離れます。1つに絞ります。

構成上の抜けは [売れない縦型広告に共通する構成の抜け5つ] にまとめています。

まとめ

  • 作例は目を止めるが、予約を決める材料ではない

  • 検討中の不安は「自分がどうなるか分からない」

  • 完成写真より、撮影中の手前を見せるほうが自分ごとになる

  • 所要時間・着替え・持ち物に動画内で答える

  • 費用は税込・含まれる範囲まで書く

  • CTAは「予約」ではなく「相談・見学」に置く

作例は他社も持っています。撮影中の記録は、撮った会社にしかありません。

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監修:Pinmov ディレクター 三上渉吾(地上波テレビ通販 6年)