売れない縦型広告に共通する構成の抜け5つ|原因と直し方
2026/8/1

はじめに
縦型の動画広告を配信しているが成果が出ない。そんなとき、原因が構成のどこにあるのかを切り分ける5項目を紹介します。
先に断っておきます。この記事で扱うのは「構造上どこで離脱を招きやすいか」であり、実際の視聴維持率ではありません。 実データは配信先の広告アカウント(Meta / TikTok 等)にしかありません。構造の指摘と実データを突き合わせると、直す優先順位が正確になります。
抜け1:冒頭2秒のフックが、映像とテキストの両方で成立していない
何が起きるか
SNSはミュートで再生されることが多く、音声に載せた情報は多くの視聴者に届いていません。ナレーションで問題提起していても、無音で見ている人には「何の動画か分からない映像」が2秒流れているだけになります。
どう直すか
映像とテロップの両方で、無音でも状況が伝わる状態にします。判断基準は単純で、音を切って冒頭2秒だけ見て、誰の何の話か分かるかです。
悪い例(LUMOA):女性が微笑む映像に小さく「LUMOA」のロゴ。ナレーションで「新しい美容液です」
直した例:夕方の鏡の前で頬に触れ表情が曇る映像に、大きく「夕方には、もうカサカサ」
抜け2:3秒地点で、見続ける理由を渡せていない
何が起きるか
冒頭で目を引けても、直後に「この先を見る価値がある」と示せないと、そこで離れます。よくあるのは、掴んだ直後に会社紹介や製法の説明を始めるパターンです。視聴者はまだ商品に興味を持っていない段階で、興味のない情報を受け取ることになります。
どう直すか
フックの直後は、悩みの深掘りか、解決の予感のどちらかに使います。商品情報はその後です。
悪い例(7bowls):「作る元気がない」と見せた直後に、工場の設備と製法の説明が始まる
直した例:「作る元気がない」の後に「わかってる。でも」と続け、責めない構図を作ってから解決策に進む
抜け3:訴求が1本に絞れていない
何が起きるか
良いところを全部入れると、視聴者はどれが自分に関係あるのか判断できません。30秒に3つの訴求を詰めると、1つあたり10秒になり、どれも印象に残らないまま終わります。
どう直すか
1本につき訴求は1つ。他の訴求は別の動画にします。複数の訴求を伝えたいなら、動画を分けて配信するほうが結果的に届きます。
悪い例(LUMOA):「高保湿で、コスパも良くて、香りも良くて、パッケージも可愛い」
直した例:「夕方の乾燥に備える」1本に絞り、その1点を実演と根拠で掘る
抜け4:CTAが2つ以上ある
何が起きるか
「プロフィールから」「コメント欄もチェック」「フォローもお願いします」と並べると、視聴者はどれを選ぶか考える必要が生じます。考える手間が入った時点で、多くは何もせずにスワイプします。選択肢を増やすことは、親切ではなく負担です。
どう直すか
獲得が目的なら、要求する行動は1つに絞ります。認知が目的ならフォロー、獲得が目的ならリンク。目的を1つ決めて、それ以外は載せません。
悪い例(7bowls):「公式サイトをチェック!Instagramのフォローもよろしく!」
直した例:「プロフィールから」のみ
抜け5:数字・価格・特典が音声だけで、画面に出ていない
何が起きるか
抜け1と同じ理由です。「初回◯◯円」を読み上げるだけでは、ミュート視聴者にはオファーが存在しないのと同じになります。最後まで見た人を、最後の数秒で取りこぼす形になります。
どう直すか
価格・特典・条件は画面に固定表示します。定期商材であれば、継続回数や解約条件も同じ画面に置きます。条件を伏せて価格だけを強調すると有利誤認にあたるおそれがあり、それ以前に「解約できるのか分からない」という不安を残したまま終わります。条件は隠すより出したほうが動かれます。
悪い例(LUMOA):画面には商品だけ。ナレーションで「初回半額キャンペーン中」
直した例:画面下1/3に「初回◯◯円/回数しばりなし・いつでも解約OK」を固定表示
なお「シミが消える」のような効果効能の断定や、根拠のない最上級表現(「No.1」など)は、薬機法・景表法に抵触するおそれがあり、媒体の広告審査で落ちる原因にもなります。
5項目の直す順番
5つ全部を同時に直す必要はありません。順番があります。
優先 | 項目 | 理由 |
|---|---|---|
1 | 抜け1(冒頭2秒) | ここを直さないと、後ろを直しても見られない |
2 | 抜け5(オファーの表示) | 最後まで見た人の取りこぼしを止める |
3 | 抜け4(CTAの数) | 削るだけなので工数が最小 |
4 | 抜け3(訴求の絞り込み) | 台本の書き直しが必要 |
5 | 抜け2(3秒地点) | 3の絞り込みと同時に直ることが多い |
まず1と5だけ直して1本作り直す。 前半で母数を落とさず、最後で取りこぼさない状態を先に作ります。多くの場合、既存の中盤カットはそのまま使えます。
構成そのものの組み方は [通販式ダイレクトレスポンス台本の型] で解説しています。実際の完成台本は [【全文公開】縦型30秒の台本|通販式DR型] と [【全文公開】縦型30秒の台本|ショートドラマ型] で公開しています。
Pinmovの料金プランは全て公開しています。制作した動画は制作実績でご覧いただけます。
まとめ
音を切って冒頭2秒を見る。それで何の話か分からなければ抜け1
掴んだ直後に会社紹介を始めていないか
1本に訴求は1つ
CTAは1つ
価格・特典・定期条件は画面に固定表示
直す順番は「冒頭 → オファー → CTA → 訴求」
構成の抜けは、撮り直さなくても直せるものが多くあります。まず台本の順番を見直してください。
その動画、「作る前」の設計で成果は決まります。
Pinmovは、地上波テレビ通販で6年間「数字が出る動画」を作り続けてきた制作チームです。おしゃれなだけの映像ではなく、視聴者を行動させる構成設計を強みにしています。
料金はすべて公開しており、企画・台本から撮影・編集まで一貫して対応します。
何を作ればいいか決まっていない段階からご相談いただけますので、まずは実現したいことをお聞かせください。
▶ 無料で相談する