はじめに
リフォーム・外壁塗装会社の採用動画を作ることを検討している方、または作ったが応募につながらなかった方へ。この記事では、リフォーム・外壁塗装業向けの採用動画30秒の台本を全文公開します。架空のリフォーム会社「株式会社みらいリフォーム」(横浜市・従業員18名)を題材に、各秒数で何を映し何を伝えるか、なぜその順番なのかまで解説します。
この記事でわかること
・「体力勝負」のイメージに、段取りで答える構成
・30秒台本(全文)と、工程を見せることの二重の効果
・完成写真から始めてはいけない理由
【この記事の執筆・監修】
Pinmov ディレクター 三上 渉吾
地上波テレビ通販番組で6年間「売れる台本」を作り続けてきたプロフェッショナル。映像の綺麗さではなく、視聴者の行動を引き出しCPA(採用・獲得単価)を確実に下げるためのダイレクトレスポンス構成に特化。
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なぜリフォーム・外壁塗装業の採用に動画が特に効くのか
リフォーム・外壁塗装業は、「体力的にきつい」「肉体労働のイメージが強い」「天候に左右される不安定な仕事」というイメージが先行しやすい業種です。実際には、住宅という身近なものを扱い、完成後に施主から直接感謝される仕事であることや、技術を積めばキャリアアップや独立の道が開けることは、テキストの求人票では伝わりにくい情報です。
また、施工の「工程」そのものが採用動画の素材になる業種です。表面だけでなく下地・構造から丁寧に扱う様子を見せることで、「ちゃんとした会社か」を判断する材料になります。
パーソルキャリア株式会社がdoda掲載企業114社で行った実証実験では、動画求人を掲載した場合に求人詳細ページへの遷移率が1.33倍、応募への遷移率が1.30倍になったことが確認されています(出典:パーソルキャリア株式会社 公表データ)。
採用動画全般の構成については 採用動画で応募数が変わる理由|構成の設計で決まること で解説しています。
【全文公開】リフォーム・外壁塗装業向け採用動画30秒の台本
架空のリフォーム会社「株式会社みらいリフォーム」(横浜市・従業員18名)を題材にした台本です。
時間 | 画 | セリフ・テロップ | 設計意図 |
|---|---|---|---|
0–3秒 | 完成後の施工ではなく、作業中の職人の手元をアップで映す。養生を丁寧に貼っている場面 | テロップ(大)「リフォームって、体力勝負のイメージありますか?」 | 完成写真から始めると「実績の宣伝」として処理される。作業中の手元から始めることで、仕事の実態に興味を持たせる |
3–8秒 | 職人が正面を向いて話す。現場・自然光 | 「確かに体は使います。でも、段取りがうまくなると、思ったより楽になるんですよ。最初の1年で段取りを覚えれば、あとは積み上げていくだけです」 | 「体力勝負」のイメージを否定せず認めた上で、「段取りで変わる」という現実を語らせる。1年という具体的な期間が判断材料になる |
8–14秒 | 下地処理・養生・塗装・確認の4工程を1工程ずつ短く映す | テロップ「表面だけでなく、下地から丁寧に。それがうちのやり方」 | 施工の工程を見せることで、「ちゃんとした仕事をしている会社か」を判断しやすくなる。求人の応募者だけでなく、施工品質への信頼にもなる |
14–20秒 | 施工完了後、施主と職人が並んで完成した外壁を見ている場面。施主が笑顔で話している | テロップ「仕上がったとき、お客さんの顔が変わる。それが毎回あるんです」 | 仕事の最終的な報酬(感謝される瞬間)を画で見せる。「毎回ある」という言葉で繰り返し得られる達成感を伝える |
20–26秒 | 条件を画面に固定表示 | テロップ(固定)「未経験歓迎・資格取得支援あり・週休2日・賞与年2回」 | 求職者が応募を判断するための条件を画面に固定。賞与は体力仕事の報酬として重要な条件 |
26–30秒 | 職人2人が道具を片付けながら話している場面を1カット | テロップ「まずは現場見学から」→「プロフィールから」 | CTAは1つ。「現場見学」は、実際の仕事の雰囲気を確認できる最初の一歩として機能する |
※株式会社みらいリフォームは説明用の架空会社です。実際の制作では、条件・施工工程・資格取得支援の詳細は実態に合わせて記載してください。
各ブロックの設計意図
0–3秒で完成写真から始めない。 きれいに仕上がった外壁の写真は集客用の素材としては有効ですが、採用動画の冒頭に置くと「実績紹介の宣伝」として処理されます。作業中の手元・養生を丁寧に貼っている場面から始めることで、「仕事の中身に興味がある人」に向けた入口になります。
3–8秒で「段取り」という言葉を使う。 「体力勝負」のイメージを否定せず認めた上で、「段取りがうまくなれば変わる」という具体的な見通しを語らせます。体力に自信がない求職者に「自分でもやっていけるかもしれない」という可能性を見せられます。
8–14秒で施工の工程を見せる。 下地処理・養生・塗装の工程を見せることは、採用動画として機能すると同時に、会社の施工品質への信頼にもなります。「表面だけでなく下地から」という言葉は、丁寧な仕事をする会社であることを求職者に伝えます。
14–20秒で施主の表情を使う。 リフォーム・外壁塗装業の最終的な報酬は施主からの感謝です。完成した施工を施主と職人が一緒に確認している場面は、この仕事が持つ「直接感謝される」という特性を言葉なしに伝えられます。
20–26秒で賞与を前面に出す。 体力を使う仕事であることを認めた上で、その対価として賞与を提示することで、「きつい分だけ報われる」という印象を作れます。
26–30秒のCTAは「現場見学」。 実際の現場の雰囲気・職人の動き・道具の扱い方を直接見てもらうことが、応募の後押しになります。
リフォーム・外壁塗装業の採用動画でやりがちな失敗3つ
1. 完成した施工写真のスライドショーから始める
きれいに仕上がった外壁・内装の写真を並べる構成は、採用動画ではなく集客動画として機能します。求職者が知りたいのは「そこで自分が働けるか」であり、完成写真からはその情報が伝わりません。
悪い例:完成した外壁の写真 → 施工実績件数 → 「一緒に現場を作りましょう!」
直した例:作業中の手元 → 職人の一人語り → 工程の4カット
2. 「やりがいのある仕事です」だけで終わる
「お客様の笑顔が見られる、やりがいのある仕事です」は、どのリフォーム会社の求人でも使われる言葉です。施主の笑顔の場面を画で見せ、「毎回ある」という具体的な言葉で補強することで、抽象的なやりがい論から抜け出せます。
3. 体力面のアピールをしすぎる
「体力に自信がある方!」「タフな仕事が好きな方!」という訴求は、体力に不安がある求職者を遠ざけます。「体力は使うが、段取りで変わる」という現実的な表現のほうが、未経験・体力に不安がある求職者層にも届きます。
運送・物流業向けの台本は 【全文公開】採用動画30秒の台本|運送・物流業向けの構成 で、トリミング・ペット業向けは 【全文公開】採用動画30秒の台本|トリミング・ペット業向けの構成 で公開しています。
まとめ
冒頭は完成写真ではなく「作業中の手元」から始める
「体力勝負」を認めた上で「段取りで変わる」という見通しを語らせる
施工の工程を見せることで採用と信頼の両方に機能させる
施主の笑顔で「直接感謝される仕事」を言葉なしに伝える
賞与を前面に出し「きつい分だけ報われる」印象を作る
CTAは「現場見学」1つに絞る
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