採用動画で応募数が変わる理由|構成の設計で決まること
採用動画
はじめに
採用動画を作ることを検討している、あるいは作ったが応募数が変わらなかった方へ。この記事では、採用動画が効く理由と、成否を分ける「構成の設計」について解説します。何を撮るかより、何をどの順番で見せるかが結果を左右します。
この記事でわかること
・応募の壁は「働く姿が想像できないこと」である理由
・採用動画で使える4つの型と、選ぶ判断基準
・5段構成を採用動画に応用する方法
【この記事の執筆・監修】
Pinmov ディレクター 三上 渉吾
地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。
※テレビ通販の技術で視聴者の行動(CV)を引き出すPinmovのサービス詳細・事例資料は、お問い合わせフォームの内容欄に「資料希望」とご記入いただければお送りします。

結論:採用動画の成否は構成で決まる
先に結論から書きます。
採用動画が応募につながるかどうかは、カメラや編集の質よりも構成の順番で決まります。求職者が動画を見て「自分が働く姿が想像できた」と感じられるかどうか。これが応募の分岐点です。
きれいに撮れていても、施設や店舗の紹介から始まる動画は離脱されます。スタッフの笑顔だけで終わる動画は、次の行動につながりません。構成が正しくなければ、映像の質を上げても結果は変わりません。
なぜ採用動画は効くのか
応募の壁は「想像できないこと」
求職者が応募をためらう理由は、給与や待遇だけではありません。最も大きな壁は「実際に働く姿が想像できないこと」です。
テキストと写真だけの求人票では、職場の雰囲気、一緒に働く人の人柄、1日の業務の流れが伝わりません。特に未経験での応募を検討している人にとって、仕事の中身が見えないことは大きな不安材料になります。
動画はその不安を減らすことができます。職場の音、スタッフの表情、業務の手順が動いて見えることで、求職者は「自分でもできそうか」を判断しやすくなります。
公表されているデータ
パーソルキャリア株式会社がdoda掲載企業114社を対象に行った実証実験では、動画求人を掲載した場合、求人詳細ページへの遷移率が1.33倍、詳細ページから応募への遷移率が1.30倍になったことが確認されています(出典:パーソルキャリア株式会社 公表データ)。
動画が効くことそのものは、複数のデータが示しています。問題は「どう作るか」です。
採用動画の構成が成否を決める理由
見る人の状態を理解する
採用動画を見る求職者は、積極的に情報を取りにきている人ばかりではありません。SNSのタイムラインや求人サイトの検索結果で、見るつもりがない状態で動画に出会うことが多くなっています。
この状態で動画を見せるには、冒頭の数秒で「これは自分に関係がある」と感じさせる必要があります。施設の外観や会社紹介から始まる動画は、この判断が来る前に離脱されます。
順番が違うと機能しない
採用動画で効果が出ない最も多いパターンは、順番の問題です。
機能しない順番:施設・店舗の紹介 → 仕事内容の説明 → 「応募はこちら」
機能する順番:求職者の不安に触れる → 実態を見せる → 条件を明示 → 行動を1つ促す
求職者は自分の不安や疑問が解消される見込みがないと、続きを見ません。「この動画は自分の話だ」と感じた後に初めて、職場の説明が届きます。
採用動画で使える4つの型
職種や職場の状況に合わせて、型を選びます。
型 | 特徴 | 向いている職種・状況 |
|---|---|---|
日常の1日密着型 | 出勤から退勤まで業務の流れを追う | 仕事の中身が見えにくい職種(介護・物流・建設など) |
スタッフインタビュー型 | 働いている人が自分の言葉で話す | 職場の雰囲気・人間関係を伝えたい場合 |
問題提起→解決型 | 「◯◯なイメージあるけど、実は」の構成 | 離職率や負荷のイメージが先行している業種 |
求職者の不安に答える型 | 「未経験でも」「シフトは」などの疑問に直接答える | 未経験者の応募を増やしたい場合 |
どの型を選ぶかの判断基準は次の3つです。
職種の特性:仕事の中身が想像しにくいほど、1日密着型が効きやすい
応募しない理由:イメージの問題なら問題提起型、条件の問題なら条件明示型
撮影できる素材:出演者が話せるならインタビュー型、難しいなら密着型
5段構成は採用動画でも使えるか
SNS広告で用いられる通販式の5段構成(悩みの提示→共感→解決策→オファー→CTA)は、採用動画でも応用できます。
ただし1点だけ変わります。商品広告では「オファー」が価格や特典ですが、採用動画では「働く環境・条件」がオファーにあたります。
商品広告 | 採用動画への置き換え |
|---|---|
悩みの提示 | 「仕事が想像できない」「続けられるか不安」 |
共感 | 「そのイメージ、ズレているかもしれません」 |
解決策 | 実際の業務・職場の様子を見せる |
オファー | シフト・給与・未経験可など条件を明示 |
CTA | 「見学に来ませんか」1つに絞る |
この順番で作ると、求職者の心理の動きに沿った構成になります。型の詳細と完成台本は 介護・福祉職の採用動画台本|応募につながる構成を秒数 と 飲食・ホールスタッフの採用動画台本|応募につながる構成を秒数ごとに解説 で全文公開しています。
Pinmovの実績
Pinmovでは、飲食店の採用動画において、切り口の異なる3パターンを制作した事例があります。1本の使い回しをやめ、どの入り方が求職者に届くかを比較できる設計にしました。
構成の問題が具体的にどこにあるかを知りたい場合は 応募が来ない採用動画に共通する5つの原因|企画・ターゲット設計から見直す も参照してください。
まとめ
採用動画が効かない原因の多くは映像の質ではなく構成にある
応募の壁は「働く姿が想像できないこと」
冒頭で「自分の話だ」と感じさせられないと、続きを見てもらえない
型は職種・応募しない理由・撮影できる素材で選ぶ
5段構成は採用動画でも使える。「オファー」が条件になる
構成が正しければ、スマートフォン1台で撮った動画でも機能します。逆に構成が間違っていれば、どれだけ丁寧に撮っても結果は変わりません。
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三上 渉吾
Pinmov / ディレクター
地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。
現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。
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