はじめに
学習塾・スクールの採用動画を作ることを検討している方、または作ったが応募につながらなかった方へ。この記事では、学習塾・スクール向けの採用動画30秒の台本を全文公開します。架空の学習塾「まなび塾 港南台校」(横浜市・講師12名)を題材に、各秒数で何を映し何を伝えるか、なぜその順番なのかまで解説します。
この記事でわかること
・塾講師が応募をためらう3つの理由
・30秒台本(全文)と「準備時間は給与に含む」を言う効果
・合格実績から始めてはいけない理由
【この記事の執筆・監修】
Pinmov ディレクター 三上 渉吾
地上波テレビ通販番組で6年間「売れる台本」を作り続けてきたプロフェッショナル。映像の綺麗さではなく、視聴者の行動を引き出しCPA(採用・獲得単価)を確実に下げるためのダイレクトレスポンス構成に特化。
※テレビ通販の技術で視聴者の行動(CV)を引き出すPinmovのサービス詳細・事例資料はこちら(無料ダウンロード)

なぜ学習塾・スクールの採用に動画が特に効くのか
学習塾・スクールの採用は、「教えることが好き」という動機で応募してくる求職者が多い一方、実際の業務とのギャップで早期離職が起きやすい業種です。
求職者が抱えている不安は主に3つです。「授業準備・保護者対応など授業以外の業務が多いのではないか」「生徒の成績を伸ばせるか自信がない」「アルバイトから正社員へのキャリアパスが見えない」。採用動画がこの3つに正直に答えることで、入社後のミスマッチを減らしながら、本当に合う求職者の応募を増やせます。
パーソルキャリア株式会社がdoda掲載企業114社で行った実証実験では、動画求人を掲載した場合に求人詳細ページへの遷移率が1.33倍、応募への遷移率が1.30倍になったことが確認されています(出典:パーソルキャリア株式会社 公表データ)。
採用動画全般の構成については 採用動画で応募数が変わる理由|構成の設計で決まること で解説しています。
【全文公開】学習塾・スクール向け採用動画30秒の台本
架空の学習塾「まなび塾 港南台校」(横浜市・講師12名)を題材にした台本です。
時間 | 画 | セリフ・テロップ | 設計意図 |
|---|---|---|---|
0–3秒 | 授業中ではなく、講師が生徒のノートに赤ペンでコメントを書いている場面。教室の外・休憩時間 | テロップ(大)「塾講師って、授業以外が大変なイメージありますか?」 | 教室での授業シーンから始めると「塾の宣伝」として処理される。求職者が抱いている「授業以外の業務への不安」を先に言い当てる |
3–8秒 | 講師が正面を向いて話す。手持ちカメラ・自然光 | 「保護者対応や授業準備は正直あります。でも、ここは担当以外の雑務はほぼないし、授業の準備時間もちゃんと給与に含まれています」 | 大変さを隠さず認めた上で、「ここは違う」という具体的な仕組みを語らせる。給与に含まれるという事実は求職者にとって重要な判断材料 |
8–14秒 | 生徒が問題を解いて正解した瞬間に顔を上げる場面。講師がそれを隣で見て自然に笑う3カット | テロップ「この顔が見たくて、続けています」 | 教育の報酬(生徒が分かった瞬間)を画で見せる。説明せず画だけで伝えることで、感情的な共鳴が生まれる |
14–20秒 | 先輩講師と新人講師が授業後に話し合っている場面。模擬授業の様子を1カット | テロップ「最初の◯週間は、授業のフィードバックを必ずもらえます」 | 「一人でうまく教えられるか」という不安に、具体的な研修の仕組みで答える |
20–26秒 | 条件を画面に固定表示 | テロップ(固定)「週2日〜・授業準備時間は給与に含む・交通費全額支給・正社員登用あり」 | 求職者が特に気にする条件(最低勤務日数・準備時間の扱い・将来の正社員化)を前面に出す |
26–30秒 | 講師と生徒が笑っている場面を1カット | テロップ「まずは見学・体験授業から」→「プロフィールから」 | CTAは1つ。「体験授業」を入れることで、実際の授業の進め方を事前に確認できる安心感を伝える |
※まなび塾 港南台校は説明用の架空塾です。実際の制作では、条件・研修内容・正社員登用の詳細は実態に合わせて記載してください。
各ブロックの設計意図
0–3秒で授業中の映像から始めない。 黒板の前で講師が教えている場面から始まると「塾の宣伝」として処理されます。講師がノートにコメントを書いている場面は、授業外の業務の存在を認めつつ、「丁寧に関わっている」という印象を同時に作れます。
3–8秒で「給与に含まれる」を先に言う。 塾講師の不満で多いのが「準備時間が無給」という問題です。「授業準備時間が給与に含まれる」という事実を語らせることで、求職者の最大の懸念に直接答えられます。
8–14秒で「分かった瞬間」を見せる。 教育の現場で最も強い素材は、生徒が理解した瞬間の表情です。説明不要で感情が伝わるため、「教えることの喜び」を最も短時間で伝えられる場面です。
14–20秒で研修の仕組みを具体的に言う。 「丁寧に指導します」ではなく「最初の◯週間は授業のフィードバックを必ずもらえる」という具体的な仕組みを提示します。「うまく教えられるか不安」という求職者の悩みに、数字と仕組みで答えます。
20–26秒で正社員登用を前面に出す。 学習塾はアルバイト・パートからのスタートが多い業種です。「正社員登用あり」を条件として前面に出すことで、将来のキャリアを考えている求職者層に直接リーチできます。
26–30秒のCTAは「体験授業」。 実際に授業を見てもらうことが、「自分でもできそうか」を判断する最も有効な機会です。「見学」より「体験授業」のほうが、この業種では求職者の関心を引きやすくなります。
学習塾・スクールの採用動画でやりがちな失敗3つ
1. 合格実績・進学先の紹介から始める
「東大合格者◯名」「難関校進学率◯%」という実績は、集客用の広告としては有効ですが、採用動画の冒頭に置くと「うちの塾の宣伝」として処理されます。求職者が知りたいのは「自分がそこで教えていけるか」であり、合格実績からはその情報が伝わりません。
悪い例:合格実績の一覧 → 「一緒に生徒を伸ばしましょう!」
直した例:講師がノートにコメントを書く場面 → 業務の実態を語る一言 → 生徒が分かった瞬間
2. 「子どもの成長を見守れるやりがいのある仕事です」だけで終わる
教育に携わることへのやりがいはどの塾でも言える言葉です。「生徒が問題を解いて顔を上げた瞬間」を画で見せることで、説明なしにそのやりがいを伝えられます。言葉より画のほうが感情に届きます。
3. 準備時間・保護者対応の実態を隠す
「授業だけに集中できます」と伝えて採用しても、実際には授業準備・保護者対応・教材作成があれば、入社後の失望につながります。大変さを正直に認めた上で「ここはどう違うか」を伝えることが、長く続く採用につながります。
美容・整体業向けの台本は 【全文公開】採用動画30秒の台本|美容・整体業向けの構成 で、リフォーム・外壁塗装業向けは 【全文公開】採用動画30秒の台本|リフォーム・外壁塗装業向けの構成 で公開しています。
まとめ
冒頭は授業シーンではなく「求職者の不安を言い当てる」から始める
授業準備時間が給与に含まれることを具体的な事実として語らせる
「生徒が分かった瞬間」を画で見せ、教育の報酬を感情で伝える
研修の仕組みを具体的な期間と内容で示す
正社員登用を条件として前面に出す
CTAは「体験授業」1つに絞る
Pinmovの料金プランは全て公開しています。制作した動画は制作実績でご覧いただけます。
自社の求人・商品なら、いくらでどんな動画ができる?
相場はわかったけれど、自社のケースで費用対効果が合うか不安な方へ。
Pinmovでは、テレビ通販仕込みのノウハウを活かし、あなたの会社専用の「30秒動画の構成案(絵コンテ)」を無料で作成・診断するキャンペーンを実施中です。
「とりあえずどんな構成になるか見てみたい」という方は、以下のフォームから既存の求人URL(またはサイトURL)をお送りください。
