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企業YouTubeが続かない理由|更新が止まる3つの原因と、止めない体制

  • 企業YouTube

はじめに

社内でYouTubeを始めたものの、数本出したところで更新が止まっている。そういう企業チャンネルは珍しくありません。

株式会社アカシアが2026年2月に行った調査では、YouTubeを運用したことがある企業の62.7%が、撤退や中止を経験しています。この記事では、その調査データをもとに更新が止まる3つの原因を整理し、社内の手を止めずに続けるための体制の組み方を解説します。

この記事でわかること

・企業YouTubeが撤退・中止に至る理由(調査データ)

・更新が止まる3つの原因

・止めないための体制の組み方と、判断までの期間


【この記事の執筆・監修】

Pinmov ディレクター 三上 渉吾

地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。


企業YouTubeの6割以上が撤退・中止を経験している

YouTubeを運用したことがある企業の62.7%が、撤退や中止を経験しています。

株式会社アカシアの調査(2026年2月、YouTubeを運用中または運用経験がある企業の担当者303名)では、次のような結果が出ています。

項目

結果

撤退・中止を経験した企業

62.7%

何らかの失敗・課題を経験した企業

約9割

最も多かった失敗・課題

継続投稿したが再生数が伸びなかった(32.0%)

失敗と判断するまでの期間

3〜6か月未満が39.2%、6〜12か月未満が34.3%(1年以内で73.5%)

運用体制

すべて自社で運用が57.1%

撤退した企業に理由を聞くと、上位は次の4つでした(複数回答)。

撤退の理由

割合

営業成果につながらなかった

41.1%

再生数が伸びず、成果が見込めなかった

39.5%

継続して投稿するのが難しかった

37.9%

費用対効果が見合わなかった

33.2%

出典:株式会社アカシア「YouTube運用の撤退・失敗に関する実態調査」(2026年2月)

この数字から見えるのは、止まる理由が1つではないことです。作る手が回らなくなる問題と、出しても成果が見えない問題が重なっています。

更新が止まる3つの原因

1. 企画を毎回ゼロから考えている

更新が止まるきっかけで一番多いのは、「次に何を出すか」が決まらないことです。

株式会社グローバルプロデュースの調査(2023年2月、企業のYouTube運用担当者110名)では、運用の悩みとして「どんな動画が刺さるか分からない」が33.6%、「企画考案に時間がかかる」が23.6%挙がっています。

撮影や編集は手を動かせば進みますが、企画は決まるまで何も進みません。毎週「今週は何を出そうか」と考える運用は、担当者の他の仕事が忙しくなった時点で止まります。

出典:株式会社グローバルプロデュース「企業のYouTube動画制作における実態調査」(2023年2月)

2. 撮影と編集が、担当者の本業の上に乗っている

アカシアの調査では、運用体制の57.1%が「すべて自社運用」でした。撤退の理由でも「継続して投稿するのが難しかった」が37.9%あります。

10分ほどの動画でも、1本を公開するまでに20〜40時間かかることがあります(株式会社FIRSTの解説より)。広報や営業と兼務している担当者が、毎週この時間を確保するのは簡単ではありません。

出典:株式会社FIRST「YouTube運用代行の相場を完全解説」(2026年2月)

3. 成果を測る物差しと、判断の時期がずれている

撤退の理由で最も多かったのは「営業成果につながらなかった」(41.1%)でした。一方で、失敗と判断するまでの期間は、半年未満が53.2%です(3か月未満が14.0%、3〜6か月未満が39.2%)。

再生数だけを見て数か月で判断すると、伸び始める前にやめることになります。逆に、問い合わせにつなげる仕組みがないまま続けても、再生数は増えても営業成果は出ません。物差しと時期の両方がずれていることが、撤退につながっています。

止めないための体制の組み方

企画は3か月分を先に決める

企画は1本ずつではなく、3か月分(横型12本)をまとめて決めます。

先に並べておけば、毎週「何を出すか」で止まることがなくなります。並べ方は、自社に問い合わせてくる人がよく聞く質問を集め、1本で1つの質問に答える形にすると、ネタが尽きにくくなります。

企画の立て方は、企業YouTubeの企画の立て方|売り込まずに問い合わせにつなげる構成で詳しく解説しています。

撮影は月1日にまとめる

撮影を1本ごとに行うと、そのたびに会議室の予約、出演者の予定調整、機材の準備が発生します。月1日に4本分をまとめて撮れば、社内の調整は月1回で済みます。

会議室で4本を1日で撮る段取りは、企業YouTubeの撮影|会議室で撮る対談形式の段取りにまとめています。

社内に残す作業を決める

全部を外に出す必要はありません。止まりやすいのは、企画・撮影・編集・投稿のうち、社内の誰も時間を取れない工程です。

工程

社内に残しやすいもの

外に任せたほうが止まりにくいもの

企画

扱うテーマの最終確認

企画の洗い出しと台本

撮影

出演と会議室の用意

カメラ・音声・進行

編集

内容の確認

編集・テロップ・サムネイル

投稿・振り返り

数字の確認

アップロード作業と月次の振り返り

社内に残すのを「確認」と「出演」だけにすれば、担当者の仕事は、毎月の内容確認と、月1日の撮影への出演になります。

物差しを「問い合わせ」に置き、判断は1年で行う

再生数は途中経過を見る数字として使い、続けるかどうかは問い合わせや商談で判断します。そのために、動画の最後と概要欄で、見た人に取ってほしい行動を1つに決めておきます。

判断の時期は、少なくとも1年は見てください。Pinmovが企画から担当したチャンネルでも、登録者1万人に届くまでに約1年かかっています。詳しくは企画から立ち上げ約1年で登録者1万人へをご覧ください。

撤退しなかった企業が続けた理由

同じアカシアの調査では、失敗を経験したあとも運用を続けた企業113名に、続けた理由も聞いています(複数回答)。

続けた理由

割合

ブランドの認知度が上がった

23.9%

営業成果につながるリードが生まれた

21.2%

顧客との接触機会が増えた

18.6%

出典:株式会社アカシア「YouTube運用の撤退・失敗に関する実態調査」(2026年2月)

再生数が伸びなくても、問い合わせや商談のきっかけになっていれば、続ける理由になります。

始める前に、社内で決めておく4つのこと

社内で承認を取るときに、次の4つを先に決めておいてください。

決めること

例

何を増やすためのYouTubeか

問い合わせ、採用の応募、既存顧客の継続

何で成果を見るか

動画経由の問い合わせ数、商談での「動画を見た」という声

いつ判断するか

開始から1年後。途中の3か月ごとに数字を見る

社内で誰が何をするか

内容の確認は担当者、出演は各部署から1名ずつ

ここが決まっていないまま始めると、数か月後に「再生数が少ないからやめよう」という話になりやすくなります。

まとめ

・YouTubeを運用したことがある企業の62.7%が撤退・中止を経験している

・撤退の理由は「営業成果につながらない」「再生数が伸びない」「継続投稿が難しい」が上位

・更新が止まる原因は、企画を毎回ゼロから考えること、担当者の本業に乗っていること、物差しと判断時期のずれ

・企画は3か月分を先に決め、撮影は月1日にまとめ、社内に残すのは確認と出演だけにする

・続けるかどうかは、問い合わせを物差しにして1年で判断する

外に任せる場合の費用は、企業YouTubeの制作代行の費用相場|月額の中身と本数の決め方で公開しています。


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三上 渉吾

Pinmov / ディレクター

地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。
現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。

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