特養・老健・グループホームで採用動画の中身が変わる理由
介護
はじめに
介護の求人票は、どの施設形態でも「介護職員」と書かれます。応募する人から見ると、同じ職種に見えます。
しかし実際には、特養、老健、グループホーム、有料老人ホームで、1日の動き方も求められることも違います。配属されてから違いに気づくと、早期離職につながります。
採用動画を1本にまとめてしまうと、どの形態の応募者にも中途半端になります。この記事では、形態ごとに何を見せるべきかを整理します。
この記事でわかること
施設形態ごとの仕事の違い
形態ごとに採用動画で見せるべきもの
1本にまとめてはいけない理由
複数形態を運営する法人での作り方
【この記事の執筆・監修】
Pinmov ディレクター 三上 渉吾
地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。
※テレビ通販の技術で視聴者の行動(CV)を引き出すPinmovのサービス詳細・事例資料は、お問い合わせフォームの内容欄に「資料希望」とご記入いただければお送りします。

特別養護老人ホーム
仕事の特徴
生活の場であり、入居者は長く暮らします。要介護度が高い方が中心で、身体介助の比重が大きくなります。夜勤がある施設がほとんどです。
見せるもの
最優先は夜勤です。応募をためらう最大の理由がここにあります。1人あたり何人を見るのか、見回りの間隔、仮眠の取り方。求人票には回数しか書けません。
次に、ユニット内の関わり方です。同じ入居者と長く付き合う仕事なので、日々のやり取りの空気が合うかどうかが定着に関わります。
介護老人保健施設
仕事の特徴
在宅復帰を目指す施設です。リハビリ職、看護職、介護職が同じ利用者に関わり、入退所も特養より多くなります。
見せるもの
リハビリ職と介護職が一緒に動く場面です。これは他の形態にはない特徴で、老健を選ぶ理由になります。
求人票では「介護職員」の一行になってしまうため、連携の様子を映像で見せないと、特養と同じ条件で比較されます。
グループホーム
仕事の特徴
認知症の方が少人数で共同生活を送る場所です。食事の準備や洗濯を入居者と一緒に行うなど、生活に近い関わり方になります。職員の人数も少なく、1人で判断する場面が増えます。
見せるもの
日常の関わり方です。少人数の環境は、合う人には定着の理由になり、合わない人には離職の理由になります。入職前に相性を判断してもらうことが、結果的に残る人を増やします。
台本の形はグループホームの採用動画台本|少人数の相性を入職前に見せる構成で全文公開しています。
有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅
仕事の特徴
入居者が自分の生活を続ける場所で、見守りや生活相談の比重が高くなります。サービス付き高齢者向け住宅は特にその傾向が強く、介護度の幅も広くなります。
見せるもの
1日の過ごし方です。この素材は、入居を検討するご家族への説明にも使えます。採用と入居募集で別々に素材を作っている施設が多いので、ここは兼用できます。
1本にまとめてはいけない理由
理由は2つあります。
1つは、応募者が知りたいことが形態ごとに違うためです。夜勤の実際を知りたい人と、少人数の関わり方を知りたい人に、同じ映像を見せても判断材料になりません。
もう1つは、入職後のミスマッチを防げないためです。法人全体の紹介動画では、配属先の仕事が想像できません。令和6年度介護労働実態調査では、29歳以下の層で採用率も離職率も他の年齢層より高くなっています。若手ほど、入職前の情報不足が早期離職につながります。
複数形態を運営している法人の場合
1回の撮影計画で、形態ごとの素材をまとめて撮れます。構成を共通にしておけば、編集は形態別に分けるだけで済みます。
拠点が離れている場合は、地域ごとに撮影日を分けます。1日で複数施設を回れる距離であれば、まとめたほうが費用を抑えられます。費用の決まり方は採用動画はいくらかかる?制作費用の相場と内訳を全公開にまとめています。
よくある質問
Q. 特養と老健では、採用動画の何が変わりますか。
A. 特養は夜勤とユニット内の関わり方、老健はリハビリ職と介護職の連携が中心になります。
Q. 法人全体の紹介動画では足りませんか。
A. 応募者は配属先の仕事を知りたいと考えています。法人紹介だけでは、入職後のミスマッチを防げません。
Q. 何本くらい作るのが現実的ですか。
A. 運営している形態の数だけが基本です。3形態あれば3本から始めます。
Q. 入居者が映らないように撮れますか。
A. 撮れます。職員の手元や後ろ姿、入居者がいない時間帯や場所を選んで構成します。
Q. 有料老人ホームの動画を入居募集にも使えますか。
A. 使えます。1日の過ごし方を撮った素材から、採用用と入居相談用に構成を分けて作ります。
まとめ
特養は夜勤、老健は多職種の連携、グループホームは少人数の関わり方、有料老人ホームは1日の過ごし方が軸になります。
1本にまとめると、どの形態の応募者にも届きません。
複数形態を運営している場合は、1回の撮影計画で形態ごとに作り分けられます。
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介護施設向けの採用動画については、30秒の構成を秒数ごとに示した設計例と料金プランを介護業様向け特設ページにまとめています。夜勤の実際や職員同士の関わり方をどう見せるかも載せています。
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出典
公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度介護労働実態調査」(2025年7月公表)

三上 渉吾
Pinmov / ディレクター
地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。
現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。
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