完成すると見えなくなる工事を、動画で残す|防水・保温・設備・解体の見せ方
建設
はじめに
配管は壁の中に納まります。保温材は板金で覆われます。防水層は保護層の下に隠れます。解体に至っては、建物そのものがなくなります。
工事が終わった時点で、どんな手順で、どこまで丁寧にやったのかを示す材料は、写真と報告書しか残りません。そして写真は、作業前と作業後の2枚になりがちです。
技術の差が出るのは、その間です。ここを記録しておくかどうかで、次の受注も、採用も変わると考えています。
この記事でわかること
工事中の映像が、発注者と求職者の両方に効く理由
工種ごとに、どの工程を撮っておくべきか
現場を止めずに撮影を進める方法
撮った素材を、見積や求人でどう使うか
【この記事の執筆・監修】
Pinmov ディレクター 三上 渉吾
地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。
- はじめに
- この記事でわかること
- 【この記事の執筆・監修】
- 工事中の映像は、2つの相手に効く
- 発注者に対して
- 求職者に対して
- 工種ごとに撮るべき工程
- 防水
- 保温・熱絶縁
- 設備・配管
- 塗装
- 解体
- 土木・舗装
- 現場を止めずに撮る方法
- カメラは1台、三脚で置く
- 撮る工程を先に決める
- 職人に説明しておく
- 顔を出したくない場合
- 撮った素材の使い道
- 見積の提出時
- 自社サイトの施工事例
- 求人への添付
- 近隣への説明
- よくある質問
- Q. 工事中の撮影は、施主の許可が要りますか。
- Q. どの工程から撮ればいいですか。
- Q. スマートフォンで撮った素材でも使えますか。
- Q. 1本の動画にどれくらいの工程を入れますか。
- Q. 採用と営業で、同じ動画を使えますか。
- まとめ
- その悩み、動画で解決できるかを初回の絵コンテで確かめられます
- 関連記事
- 出典
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工事中の映像は、2つの相手に効く
発注者に対して
工事を発注する側は、見積書に並んだ金額で会社を比べます。手間をかけた工程も、省略した工程も、金額の上では同じ行に見えます。
工事中の映像があると、その金額が何に対するものかを示せます。下地の処理、養生、分別。見えなくなる部分にどれだけ手を入れているかは、言葉で説明するより早く伝わります。
求職者に対して
職種名を見ただけでは、作業の中身が分かりません。国土交通省の資料では、建設業就業者の29歳以下は11.7%にとどまります。背景の一つは、仕事が外から見えないことだと考えています。詳しくは建設業の採用動画|29歳以下11.7%の中で、若手に選ばれる設計で解説しています。
同じ素材が、この2つの用途に使えます。別々に撮る必要はありません。
工種ごとに撮るべき工程
防水
撮るべきは、下地の処理と立ち上がりの納まりです。完成後の屋上は、どの会社が施工しても同じ平面に見えます。差が出るのは、ドレン周りや立ち上がりの処理です。
保温・熱絶縁
保温材を切り出し、巻き付け、板金で覆うまでの流れです。板金を被せた後では、中の処理は二度と見えません。撮れるのは工事中の数十秒だけです。
設備・配管
配管を納めていく作業と、複数の業者が入る現場での調整です。設備工事は、工程そのものより「誰といつ入るか」の管理が品質を左右します。打ち合わせの場面も含めて撮ります。
塗装
高圧洗浄、下塗り、中塗り、上塗りの順です。塗装は仕上がると下地が見えなくなるため、工程を続けて見せると、保証年数の根拠が伝わります。
解体
着工前の養生、分別、整地までです。近隣への配慮は、見積書には表れませんが、トラブルの有無を左右します。チェックシートを使っている会社であれば、その運用も含めて撮ります。
土木・舗装
夜間の舗装補修や重機の作業は、それ自体が見られる映像になります。説明がなくても最後まで見てもらえる数少ない現場です。
現場を止めずに撮る方法
カメラは1台、三脚で置く
作業の邪魔にならない位置に置き、回しっぱなしにします。手持ちで職人の周りを動くと、作業の妨げになります。
撮る工程を先に決める
工事全体を撮る必要はありません。上に挙げた「見えなくなる直前の工程」だけを決めておけば、撮影は1現場あたり30分で足ります。
職人に説明しておく
当日いきなりカメラが入ると、やりにくさから作業が変わります。前日までに、何に使うのか、顔は映るのかを伝えておきます。
顔を出したくない場合
手元と声だけで構成できます。方法は社員が採用動画に出たがらない|顔出しなしで作る5つの型で解説しています。
撮った素材の使い道
見積の提出時
見積書と一緒に、工事の流れを見せる動画を渡します。金額の根拠が説明しやすくなります。
自社サイトの施工事例
写真の施工事例に数十秒の動画を添えると、同じ事例でも伝わる量が変わります。
求人への添付
求人票からリンクできる形にしておくと、応募前に仕事の中身を見てもらえます。
近隣への説明
解体や大規模な工事では、着工前の説明に使えます。どんな手順で進むかが分かると、問い合わせが減ります。
構成の点検には、採用動画の構成を直す5つのチェックポイントが使えます。
よくある質問
Q. 工事中の撮影は、施主の許可が要りますか。
A. 建物や敷地が映るため、事前に確認することをおすすめします。外観を映さず、手元の作業に絞れば、許可を得やすくなります。
Q. どの工程から撮ればいいですか。
A. 完成後に見えなくなる工程からです。下地、配管、保温材、分別の各場面が該当します。
Q. スマートフォンで撮った素材でも使えますか。
A. 使えます。撮る工程とカメラの位置が決まっていれば、画質より中身が重要です。
Q. 1本の動画にどれくらいの工程を入れますか。
A. 1本1工程が基本です。複数の工程を詰め込むと、どれも印象に残りません。
Q. 採用と営業で、同じ動画を使えますか。
A. 素材は同じで構いませんが、構成は分けることをおすすめします。見る人が知りたいことが違うためです。
まとめ
防水、保温、設備、塗装、解体は、終わると中身が見えなくなります。
工事中の映像は、発注者への説明と採用の両方に使えます。
撮るのは、見えなくなる直前の工程だけで足ります。
1現場30分の撮影が、何年も使える資料になります。
その悩み、動画で解決できるかを初回の絵コンテで確かめられます
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建設・工事業向けの採用動画については、30秒の構成を秒数ごとに示した設計例と料金プランを建設業様向け特設ページにまとめています。稼働中の現場と安全ルールに合わせた撮影の進め方も載せています。
関連記事
出典
国土交通省の資料(2024年の建設業就業者に占める29歳以下11.7%)

三上 渉吾
Pinmov / ディレクター
地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。
現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。
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