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オープンキャンパスの集客動画|予約につながる構成と、来校前に見せるべきこと

  • 専門学校

はじめに

オープンキャンパスは、専門学校の学生募集の中心にあるイベントです。一方で、「予約が伸びない」「来てくれても出願につながらない」という悩みもよく聞かれます。

調査データを見ると、高校生はオープンキャンパスに複数校参加しており、来校した時点では、まだその学校を候補の一つとして見ていることが多いと分かります。そのため、オープンキャンパスの当日だけで勝負するのではなく、来校の前と後に何を見せるかが重要になると考えています。

この記事では、公開されている調査データをもとに、オープンキャンパスの前後で動画をどう使えばいいのかを、30秒の構成例まで含めて解説します。

この記事でわかること

  • 高校生がオープンキャンパスに何校、何回参加しているのか

  • 来校時点で、高校生がその学校をどう見ているのか

  • 予約前、来校後、2回目の参加の前に見せるべき動画

  • オープンキャンパスの予約につなげる30秒の構成例


【この記事の執筆・監修】

Pinmov ディレクター 三上 渉吾
地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。


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高校生はオープンキャンパスに何校参加しているのか

リクルート進学総研の「進学センサス2022」のデータでは、大学・短大・専門学校に進学した人の、高校3年間でのオープンキャンパスの平均参加校数は2.9校でした。1校だけに参加した人は27.8%、2校が26.3%で、3校以上に参加した人が45.9%を占めています。

三幸学園が同じ調査データをもとにまとめた記事によると、専門学校進学者は大学進学者と比べてオープンキャンパスへの参加回数が多く、5〜9回参加した人が22.8%で最も多い層でした。専門学校は大学に比べて開催回数が多いことも、理由の一つとして挙げられています。

つまり、専門学校を目指す高校生は、複数の学校のオープンキャンパスに、何度も足を運んで学校を選んでいます。

来校した時点では「候補の一つ」

2025年に公表された「進学センサス2025」は大学進学者を対象にした調査ですが、オープンキャンパスの位置づけを考えるうえで参考になります。

この調査では、高校2年で65.5%、高校3年で73.5%がオープンキャンパスに参加し、参加校数は3.71件でした。また、4月から進学した大学のオープンキャンパスに参加した時点での入学意向を見ると、「いくつかの候補の一つだった」という回答が、2回連続で増える傾向にあります。

高校生はオープンキャンパスに来た時点で、その学校に決めているわけではありません。何校か見比べるうちの一つとして来ています。そのため、当日の体験がどれだけ良くても、他の学校と比べたときに何が残るのかが問われると考えています。

オープンキャンパスの前後で見せるべき動画

オープンキャンパスをめぐる高校生の動きを、3つの場面に分けて考えます。

1. 予約の前:何を体験できるかを見せる

予約をためらう高校生は、「行って何をするのか」「自分が行っていい場所なのか」が分からない状態にあると考えています。

予約の前に見せるのは、当日何を体験できるのかです。調理師科なら、高校生が実際に包丁を握って作るメニュー。介護福祉学科なら、車いすを押す体験。学科の説明より、体験している高校生の手元を見せるほうが、当日の姿を想像しやすくなります。

ただし、職業そのものが知られていない学科では、体験の予告の前に、職業を知ってもらう動画が必要です。職業を知らない高校生にとっては、体験の内容を見ても、自分に関係のある話だと思えないためです。この考え方は、専門学校の学生募集動画|定員が埋まらない学科は『職業』を見せるで解説しています。

2. 来校の後:比べるときに思い出せるものを渡す

来校した高校生は、その後、他の学校のオープンキャンパスにも参加します。何校も回るうちに、どの学校で何を体験したのかは混ざっていきます。

来校の後に見せるのは、当日の体験を思い出せる動画です。その日の実習室、話した在校生、作ったメニューが出てくる短い動画を、来校後に見られるようにしておくと、他の学校と比べるときに、その学校の記憶を呼び戻す材料になります。

また、高校生は家に帰って、保護者にオープンキャンパスの話をします。そのときに一緒に見られる動画があると、保護者にも学校の様子が伝わります。保護者に向けた動画の考え方は、専門学校の学生募集は保護者にも届ける|進路の相談相手に向けた動画の作り方で解説しています。

3. 2回目の参加の前:前回と違う体験を見せる

専門学校進学者は、同じ学校のオープンキャンパスに何度も参加することがあります。2回目の参加を迷っている高校生には、前回とは違う体験ができることを見せます。1回目で基礎の実習を体験した高校生に、2回目では別のメニューや、在校生との個別の話ができることを見せる動画です。

予約につなげる30秒の構成例(調理師科)

オープンキャンパスの予約ページやSNSに置く、30秒の縦型動画の構成例です。

語り部

調理師科の在校生です。実習室で、オープンキャンパスで高校生が作るメニューの仕込みをしながら、画面の向こうの高校生に話しかける立ち位置にします。

ターゲット

料理に興味があり、調理の専門学校を何校か比べ始めている高校2〜3年生です。

0〜3秒

在校生「来週、ここでこれ作ってもらいます」 映像:完成した料理ではなく、仕込み途中の食材と包丁

3〜12秒

在校生「包丁、握ったことなくても大丈夫。最初は私もそうだった」 映像:在校生が高校生だった頃の話を一言。撮影前の聞き取りで拾った本人の言葉に置き換えます

12〜22秒

当日の体験の流れを、手元の映像でテンポよく見せます。 テロップ:体験の所要時間、持ち物、服装

22〜27秒

在校生「作ったのは、持って帰れるよ」 映像:できあがった料理を容器に詰める手元

27〜30秒

テロップ:オープンキャンパスの日程と予約方法

この構成の考え方

冒頭は、完成品ではなく、高校生自身が当日手を動かす場面から入っています。予約をためらう理由の多くは、行って何をするのか分からないことにあると考えているためです。在校生が自分も最初はできなかったと話すことで、初めての高校生でも参加していい場所だと伝えます。

オープンキャンパスの動画でよくあるつまずき

当日の様子の記録映像を、そのまま告知に使う

前回のオープンキャンパスの様子を撮った記録映像は、雰囲気は伝わりますが、見ている高校生に向けた言葉がありません。告知の動画は、画面の向こうの高校生に話しかける構成で作ります。

学科の説明から始める

学科のカリキュラムや資格の説明から始めると、予約の前の高校生には情報が多すぎます。予約の前に知りたいのは、当日何をするかです。学科の説明は、来校した当日に在校生や先生から聞いてもらいます。

予約方法が最後まで出てこない

動画を見て行ってみたいと思った高校生が、どこから予約すればいいのかが分からない。この状態は避けます。最後の数秒で、日程と予約方法を必ず示します。

できあがった構成の点検には、採用動画の構成を直す5つのチェックポイントがオープンキャンパスの動画にもそのまま使えます。

よくある質問

Q. オープンキャンパスの動画は、どこに置けばいいですか。

A. 予約の前の動画は、SNSと予約ページの近くに置きます。来校後の動画は、当日配る資料のQRコードや、参加者に送る連絡から見られるようにします。置き場所の考え方は、専門学校の学生募集にSNSは効くのか|高校生の情報源データから考える動画の置き場所で解説しています。

Q. 高校生は何校くらいのオープンキャンパスに参加していますか。

A. リクルート進学総研の進学センサス2022のデータでは、大学・短大・専門学校の進学者全体で、高校3年間の平均参加校数は2.9校でした。3校以上に参加した人が45.9%です。専門学校進学者は、参加回数が多い傾向があります。

Q. 来校者が出願につながりません。

A. 来校した時点では、高校生はまだ候補の一つとして学校を見ていることが多いと考えています。当日の体験を、他の学校と比べるときに思い出せる形で持ち帰ってもらうことが大切です。

Q. 在校生の顔を出さずに作れますか。

A. 作れます。手元と声だけでも、当日の体験は十分に伝わります。方法は、社員が採用動画に出たがらない|顔出しなしで作る5つの型で解説しています。

Q. 職業が知られていない学科でも、同じ構成で使えますか。

A. 職業そのものが知られていない学科では、体験の予告の前に、職業紹介の動画が必要です。2つの動画の違いは、学校紹介動画と職業紹介動画の違い|専門学校の広報はどちらから作るかで整理しています。

まとめ

  • 専門学校を目指す高校生は、複数の学校のオープンキャンパスに何度も参加しています。

  • 来校した時点では、その学校は候補の一つです。

  • 予約の前には体験の予告を、来校の後には比べるときに思い出せる動画を、2回目の前には前回と違う体験を見せます。

オープンキャンパスは当日だけのイベントではなく、前後を含めた流れで設計することをおすすめします。

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出典

  • 三幸学園「【専門学校に聞きました!】オープンキャンパスは何回・何校くらい参加した?」(リクルート進学総研「進学センサス2022」のデータをもとにしたまとめ、2023年7月)

  • 株式会社アンド・ディによるリクルート進学総研「進学センサス2025」の要約(2025年7月10日発表分)

三上 渉吾

Pinmov / ディレクター

地上波テレビ通販番組の制作に6年間携わる。専門は、応募や購入につなげる動画の構成。
現在はPinmovで、採用動画・広告動画・企業YouTubeの企画と構成を担当。

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